Tyre&Wheel


  S2000
銘柄 (マークは専用設計) ピレリPゼロ BSポテンザRE040 BS S02
サイズ(フロント) 185/55R15 175/55R16 205/55R16
    (リア) 205/50R16 225/45R17 225/50R16
空気圧(フロント)[bar] 1.6 1.8 2.2
    (リア) 1.7 1.9 2.2
ホイール(フロント) 5.5J×15 5.5J×16 6.5JJ×16
     (リア) 7.0J×16 7.5J×17 7.5JJ×16
オフセット(フロント/リア)[mm] 14/16 55/65
P.C.D 95.25 100 114.3


コメント

 新旧を比較すると、見てのとおり全然違います。
 新型は旧型に比べて、10mm幅が狭くなっています。これはアンダー方向へのセッティングを考えたと思わせる部分ですが、雑誌等では接地変化はほとんど少ないとのコメントが書かれています。実際にホイール幅にタイヤの幅は関係が深いので、大差ないと判断して構わないと思います。
 よって175の表示ですが、175以上との事かと思われます。実際に製作段階でのいろいろな規定も絡んだり、タイヤ径の問題もあるのだと思います。もし、気持ち細くなっていたならば、それ自体に問題がある訳ではないし、軽量化を考え、また細くして接地圧を上げて、レスポンスの向上を考えたと推測されます。ただし、思い切った行動ですよね。ロータスだからこそここまでやったと思います。
 実際に175のスポーツカーなんて見たことも、聞いたこともありません。それに、このフロント・サイズに合うスポーツタイヤなんて売ってないのではないでしょうか?さすがに専用設計です。
 リアを比べると、太さ、ハイトともにグレードアップが行われ、グリップの向上と剛性感の両立がはかられいます。
 旧タイプは試乗したこともありませんが、雑誌等では限界付近の挙動不安定な部分があると書かれているのを見たことがありますので、それらの動きをより安定させる方向へ進めたのかと思います。
 問題なのが、最近のはやりかもしれませんが、またメーカーも違うので単純比較は出来ませんが、旧型と新型ではフロント・タイヤで書きましたが、タイヤ径が違います。旧型は610mm。新型は634mmです。これは加速に影響がありますので、果たして成功か?失敗かは疑問です。ただ、ギア比もこれにあわせて160系と同等のギア比を新型は使用しているとの事ですので、111と比較して加速で劣るとは思いません。
 ただし、新型を弄る上での、このへんの対策は面白い部分だと思います。
 旧型から新型へ車を変える人は少ないと書きましたが、ちなみにPCDが違うので、ホイールの流用は不可能です。この辺は最近どのメーカーも変更してきますが、非常に残念な部分だと思います。
 ポルシェなんかは、このへんは89年式から変更がないのではないでしょうか?
 ただ、95.25から100への変更ですので、部品の構造上の問題があったのかもしれませんが、ある種剛性アップも考えられているのかと思います。
 
 S2000の場合もタイヤが専用設計でかなり剛性があり、良く考えられているようです。
 ただし、個人的にはちょっと古いのでは思ってしまいます。マイナーチェンジでサスのセッティングも変更されたのだから、タイヤやインチアップが行われて良かったのではと、つくづく思ってしまいました。まあ、コストとの兼ね合いですが、個人的に非常に残念な部分です。
 ただし、いろいろとサイズも多いのでこの辺はタイヤを選ぶ側にいろいろな選択の余地があるので、大変ありがたい部分ではあります。
 まあ、問題なのがオフセットですよね。キャリパー等がイン・ホイールタイプなので仕方ない部分でしょうが、なんとかしてもらいたい部分の1つです。
 


参考資料


AUTO jumble、S2000カタログ