パワーウエイトレシオですが、最大重量を最大馬力で割ったもので、例えばフェラーリのF40が車重1,100kgで馬力が478psだから、2.3kg/psになります。 数値が小さいほど、1psかかる負担が少ないので楽に加速出来る訳です。これが重量が軽い方がメリットがある部分です。だから、S2000も、もっと軽ければこの数値が良くなるのは分かりますよね。 S2000の場合、重量が1,240kgで馬力が一応250ps。よって、4,96kg/psです。 |
|
ここでELESEですが、重量が710kg(ドライウエイト)、馬力ノーマルで118psだから、6,01kg/psです。ところが、111Sなんかは、馬力が150psだから4,73kg/psになってしまいます。 ELISE Uはと言うと、重量が20kgくらい増加されています。よって、パワーは122psにアップしていますので、5,98kg/psになります。この段階でELISEよりも良い値です。 それにまして、尾川チューンやPTPのエンジンだったら、低速トルクは190psと同等で、実際の馬力は165psですから、ELISE Uで4,42kg/psになります。ここまで来るとSはストレートでも勝てないくらいですよね。 おまけですが、ELISE RACINGなんかは、230psだから、3,08kg/psになります。逆に言えば、Sの実際のパワーに近い値ですから、そうなるとSをここまで軽量化するのは、ちょっと難しいでしょう。 尾川自動車やPTPのエンジンを積んだELISEと250psきっちり出ている同等S2000を作ろうとしたら軽量化は1105kgまでダイエットが必要になってきます。 ここまで、ダイエットするのはちょっと辛いと思います。どんなにがんばっても1150kgが限界でしょう。それに、例え1,105kgダイエットに成功しても、すでにレーシングカーのような軽量化だと思います。ELISE RACINGと比べたら、S2000のパワーは340ps必要になります。 これが、軽さであり、ELISEの魅力です。 |